2013 あきおおた国際音楽祭 with Bechstein


2013年報告

 お蔭様で“2013あきおおた国際音楽祭 with Bechstein”を盛大に開催することができました。これも皆様のお力添えの賜と、心より御礼申し上げます。

 この度の音楽祭は、遠くベラルーシから楽団員19名とドイツから指揮者・ソプラノ歌手、そして広島にゆかりのある若手演奏家との協演で音楽祭を開催しました。地域の皆様はもとより広島市内から、そして遠く県外からのご来場、さらには東北震災で被災された8家族の方々にもご来場いただきました。総来場者数は389名となりました。被ばくという悲しい共通点を抱える3つの地域(広島・ベラルーシ・福島)が、音楽を通し励まし合い心を交わせ合う一助になったのではないかと自負しています。
ベラルーシの楽団員の皆様に、広島市長からは折鶴を漉き込んだ和紙に書でメセージを書いて頂きましたものや、また広島の折り鶴をレイにして贈らせて頂きました。
 今後も美しい自然のもと、海外の素晴らしい音楽家の方々を安芸太田町にお迎えして、名実ともに沢山の方々に愛される音楽祭を目指して参りたいと思います。
 その為にも来年度からは、もっとクラシックを地元の方々に気軽に楽しんで頂けますよう、様々な所でのミニコンサート等の企画も合わせて進めていきたいと考えています。
 今後も、地域に根ざすとともに安芸太田町から広島へ、そして世界に向けて発信できるような“あきおお国際音楽祭”となるよう努めてまいりたいと思います。どうぞ引き続きご理解、ご協力をお願い申し上げます。
 尚、この度の音楽祭での収益金 50987円を中国新聞社主催『届けよう希望元気キャンペーン』にて東日本大震災で被災した子供達へ寄付させて頂きます。

2013年ギャラリー


2013年演奏者

指 揮 者:ベルンハルド・ヴュンシュ 
Bernhard Wünsch

指揮者・ピアニスト 。1965年ドイツ、アウグスブルク生まれ。ヴュルツブルグとミュンヘンの国立音楽大学在学中 すでに南ドイツ地方のオーケストラを指揮する。またザルツブルク音楽祭やバイロイト音楽祭にホルスト・シュタインのアシスタントとして関与し、またコーリ ン・デービスやロルフ・ロイターのマスタークラスにも参加し研鑽を重ねる。その後ビーレフェルト、ヴィースバーデン、ドゥイスブルク、ケルンそしてシュ トゥットガルトのオペラ劇場などで指揮し、ラジオとテレビの出演や、CD録音もこなし、全ドイツ中のオーケストラ指揮をする。1995年以来彼は指揮者と してヨーロッパはもとよりロシアやヴェルター湖音楽祭、ノイシュヴァンシュタイン音楽祭でも名声を上げ、フランス、イタリア、スペイン、ベルギー、オラン ダ、ルクセンブルク、プエルトリコ、メキシコ、イスラエルでも客演指揮をする。2008年より映画プロデュース、イベント・ガラ・コンサートやコンサート・ツアーなどの企画をも北ドイツ放送局と共同 で手がけている。近年はドイツ、ミュンヘン・フィルハーモニーのガスタイク、ハンブルクのレツィスホール、フランクフルト旧オペラ座、ベルリン・コンサー トホール、そしてオランダなどでのコンサートの活躍も著しい。またピアニストとしても室内楽やリート伴奏に特に好んで力を入れている。現在ミンスク放送管 弦楽団主席客員指揮者である。

ソプラノ:アイリカ•クリシャール
Eilika Krishar

1983年北ドイツ・東フリースラント地方で教会の牧師であり政治家でもあった父親の長女として生まれる。彼女の祖父である世界的に著名な、ヨーロッパ中世都市研究者のハインツ・シュトープ博士がもともと音楽家を志していたという影響で、5歳の時ピアノを始める。16歳でアメリカ・サン・ディエゴで声楽を始め、2002年ドイツ・デトモルト国立音楽大学声楽科に在籍するが、志半ばにて断念。その後ミュンヘンの哲学専門大学にて勉学。2010年スイスのプレミウム国際オペラ・コンクールにて最優秀賞を受賞。2011年12月フランクフルトで、現在ドイツを中心に名声を上げている指揮者・ピアニストであるベルナルド・ヴュンシュと録音したシューベルト、ヴォルフ、ツェムリンスキーの歌曲がオーストリア放送局で翌2012年1月に特別放送された。

ピ ア ノ:三島良子
Ryouko Mishima

東京芸術大学音楽学部器学科卒業。00年、日本クラシックコンクール第3位(1位なし)。03年、広島国際文化財団中村音楽奨学生。05年、広島プロミシングコンサートにて広島交響楽団と競演。ザルツブルグモーツアルテウム音楽院夏期国際音楽アカデミー受講、アカデミーコンサートに出演。そのほか、イエルク・デムス、アリ・ヴアルディ、ジャック・ルヴィエ、コンラート・リヒターなどのマスタークラス受講。これまでに、ピアノを渡辺加寿美、小嶋素子の各氏に、室内楽を市坪俊彦氏、ピアノヂュオを角野裕氏に師事。現在、ソロ、伴奏、室内楽など演奏活動を行う傍ら、後進の指導についても研究している。安田女子短期大学非常勤講師、広島ドイツリート協会会員、Group-4メンバー、あきクラシックコンサート実行委員。

オーディションにより選考された、広島ゆかりの若手音楽家達

バイオリン:小島 燎 • 山本 一喜 • 益 由香 • 桑原 優介

チェロ:向井 真帆

クラリネット:高山朋子・畑野静江

演奏曲

モーツアルト特集

交響曲 第40番
コンサートアリア集から
KV368 KV416 KV178 KV316

ピアノ協奏曲 第23番
エクスルターテ・ ユビラーテ~踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ
KV.165

《 特別演奏曲 》
作曲:佐村河内守 
『ヴァイオリンのためのソナチネ 嬰ハ短調』